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東方永罪姫 -12.終-

「前の異変に続いて、また私たちの出番が少なかったわね。」
「ああ、そうだな。そのうち異変解決の仕事が回って来なくなりそうだ。」
「それは困る!」
霊夢と魔理沙がぼやく。
「まあ、こうして宴会が出来るのも幸せってもんだ。」
「でも時には異変でゴタゴタしてくれないと…神社が持たないわ。」
永遠亭の前はドンチャン騒ぎだった。月の民を追い払った記念の宴会と、永琳感謝パーティーが一緒くたになったものだ。
「でも何があったんだろうな。突然月の民が消えるなんて。」
「怯えて逃げ出したんじゃないの?あんたのマスタースパークにあたったりしたらたまらないからね。」
「へっ、霊夢の結界が硬いから諦めたんだろ。ありゃあ、硬すぎるぜ。」
二人はみんなの活躍ぶりについて話し込んでいた。
「紫が居れば、スキマ送りでチャチャっと済んだのにね。」
「あいつは重要なときにいないんだからな。どうせ今頃呑気に布団の中さ。」

遠くから聞いていた輝夜はため息を吐いた。
「どうしました?姫。」
永琳が聞く。
「いや、何でもないのよ?」
事実を知っている輝夜には、それを伝える勇気がなかった。
ふと、輝夜は空を見た。明るく輝く黄色のまん丸な月の後ろに、何か大きな影があった。
「何?あれ…」

大きな影は轟音を立てながら永遠亭へ近づいて行った。
「魔理沙、あれ…」
それは、巨大化した伊吹翠香だった。
「あれ~みんなで宴会?どう?私のいない宴会はさぞかし楽しいだろうね?」
「い、いや別に、そんなわけじゃ…」
「どういうわけなのよ?」
「あ、あの、月の民が襲って来て、幻想郷が危機で…」
「笑えない冗談は嫌いだよ…?」
翠香はニヤリと笑うと、大きく一歩踏み出した。
「「「うわ~!」」」
霊夢たちは一斉に逃げ出した。


「あんたは全部分かっていたんじゃないか?こうなることを。」
永遠亭の隅。一人の妖怪と一人の人間が話していた。
「君こそこの歴史を消す気はないのかい?慧音。」
慧音は答えた。
「ああ、さらさらない。私は消えていい歴史、なかった方が良かった歴史などないと考えている。そもそも歴史の良い悪いなど誰にも分からない。」
「じゃあ、俺も一緒だよ。俺には視えていた。この未来が。あくまで分岐の一つとしてな…。
俺は決して未来を語らない。もちろん、どの未来に分岐するかはっきりとは分からない理由もあるが、未来を決めつけることで、運命が変えられることを忘れてしまって欲しくない、というのが本心だ。」
「君らしい答えだな。」
少年は立ち上がり、言った。
「八雲紫…あんたはどう分岐するつもりだ…?」
永かった今夜が、ようやく終わる。


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疾風ロケットです!
このブログでは、東方の二次小説を書いていきたいと思ってます。まったりと書いていくのでよろしくです。
今は東方永夜抄のスペルカード集めをやっています。(ラストワードムズい・・・)
こんなダラダラ学生のブログですが、ちょくちょく小説を読みにきていただけると嬉しいです。あ、読んだらコメントくださいね?

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P.S.
好きな東方キャラは諏訪子と咲夜さんです。

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