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東方永罪姫 -プロローグ-

ある晴れた春の日、四人の少女たちは幻想郷の僻地ー永遠亭の前に集まっていた。
「ずいぶんと暖かくなって来たわね。暖かくなるとお腹が空くのよ。」
幽冥楼閣の亡霊少女ー
西行寺幽々子。
「あら、あなたは暖かろうが寒かろうがいつもお腹が空いてるじゃない。」
山坂と湖の権化ー
八坂神奈子。
「あなたは少し食べ過ぎる。なんでも食べるから栄養のバランスはなんとか取れているとは言えどもやはり食べ過ぎは良くないのであって、たまには健康的な食べ方をして見てはどうです?幽霊だから健康なんて関係ない?そんなことはありません!たとえ既に死し存在であっても、体調というのは霊力に大きく関係し…」
楽園の最高裁判長ー
四季映姫・ヤマザナドゥ。
「まあまあ、今日はお説教を聞きに来たんじゃないのだから…。」
永遠と須臾の罪人ー
蓬莱山輝夜。
そう、彼女らはお説教を聞きに来たのではなかった。
「そうですが…。しかし、あなたもあなたですよ?こうして今日ここに集まったのも元はと言えば、大昔にあなたが犯した罪が…」
「はいはいっ、そこまでっ!」
輝夜は映姫の言葉を遮り、言った。
「コホン、えー、今日ここに皆さんに集まって貰ったのは、前に言った通り、永琳のことで話があったからです。」
「あの子の薬は良く効くわね。前に食べ過ぎてお腹がを壊したとき…」
幽々子が口を挟む。
「永琳がどうしたの?」
神奈子は幽々子を抑えて続きを促す。
「永琳は…あの子は過去に囚われすぎている…。満月の夜には窓から月を見上げて祈っているわ。恐らく、罪を赦して下さいと…。
それだけじゃない。あの子が薬を作り、タダに近い値段で売っているのも贖罪のためだと思う。一人で罪を背負いこんでいるのよ。
そんな様子が可哀想で…。」
「でも、そうさせたのはあなたなのですよ。」
「わかっているわ。だけどどうしたらいいかわからなくて…。」
「だから私たちを呼んだってわけね。」
幽々子が真面目に切り返す。
「そう。」
四人の間に重い沈黙が流れる。

「でもさ」
沈黙を破ったのは神奈子だった。
「永琳があなたの罪をも背負うのはあなたを守るためでしょう?だから、深く思い詰めるのは良くないと思う。そんなこと望んでいないわ。永琳は、あなたが幸せで、笑っていてくれさえすればいいのだと思うわ。」
神奈子は輝夜を見据えてそう言った。
「そう…かな?」
「きっとそうよ。」
輝夜は微笑んだ。
「そうね。…ありがとう、なんだかスッキリしたような気がする。」
そう言って、輝夜は永遠亭へと消えた。

「…映姫様。」
「なんですか?」
「永琳の罪は、どの程度なんでしょう。」
神奈子は聞いた。
「わかりません。」
いやにはっきりとした口調で映姫は言った。
「私の能力を使ってでも白黒付けられないのです。恐らく、そのようにはっきりと分けられるものではないのでしょう。」
「そうですか。」
神奈子も深くは問わなかった。
「さっき神奈子が言ったように、普通に過ごせばいいってことね。」
幽々子は言った。
「そうですね。」
そして、三人は別れた。

映姫は嘘を吐いていた。白か黒かはついていた。ただ、彼女にはそれを口にすることが酷だった…。

そして、竹林の陰で総てを聞いていた者はニヤリと笑うと、林の奥へと消えて行った。
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Comment
ああ~
早く続きが読みたい
大罪・・・やはり月の使者を殺した時のですかね?
英姫が秘密にするまでの、一体どんなんなのでしょう

続きが楽しみですZE☆
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疾風ロケット

Author:疾風ロケット
疾風ロケットです!
このブログでは、東方の二次小説を書いていきたいと思ってます。まったりと書いていくのでよろしくです。
今は東方永夜抄のスペルカード集めをやっています。(ラストワードムズい・・・)
こんなダラダラ学生のブログですが、ちょくちょく小説を読みにきていただけると嬉しいです。あ、読んだらコメントくださいね?

リンクフリーです。どんどんリンクしてください!

P.S.
好きな東方キャラは諏訪子と咲夜さんです。

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